パルクール【 Parkour 】
元々は目的地に効率的に移動する移動術のことでその動きはまさに忍者そのもの。走る・跳ぶ・這う・滑る・登るなどの動きの中に、回る・転がる・乗る・ぶら下がる・体をふる・バランスを取るなどの姿勢制御運動も含まれ、直線に進んでも回り道をして進んでも大丈夫。動き方に決まりはありません。その人にしか見つけられない動きの追求は自己探究にも繋がり、他者とは異なる自分の限界を広げ続けることが個人レベルの実践を可能にしています。他者と競い合わず個人のオリジナリティを尊重し、限界に挑む人を支える事もパルクールの強さの一つです。
道具を必要としない全身運動で、あらゆる地形・環境への適応力(環境に応じて行動や考え方を切り替える能力)を身に付け、更に、物理的な障害物を乗り越えようとするために「思考のトレーニング」を繰り返し、自分で考え、自分で決断する力が身につきます。
「○○を習得したからパルクール」という決まりは無く順位や階級もありません。動きの中で自分と向き合い、課題を見つけて乗り越える。
パルクールは全ての人が実践可能な自己鍛錬の方法でもあります。
フランス発祥のパルクール。
1980年代にパリ郊外で創始チームYAMAKASIによって生み出されました。アフリカのある民族の身軽で丈夫な体を持っていた事に注目した事が
起源とも言われ、その動きや考え方をフランス海軍学校の体育授業に 「メソッドナチュラル」として取り入れてフランス中に広まり、更に子どもたちの「遊び」そして「スポーツ」として”パルクール”という名で全世界に普及し今に至ります。
ランディング(Landing):着地の衝撃を吸収する
PKロール(PK Roll):着地時に回転して衝撃を分散させる
ヴォルト (Vault):低い障害物を華麗に飛び越える
クライムアップ (climb up):高い障害物を反動で乗り越える
ウォールラン (wall run):壁を蹴って乗り超える
プレシジョン (precision):正確に着地する
バランス (balance):足場の悪い場所でも体を安定させる
道具を必要としない全身運動で「走る、登る、跳ぶ等の移動」という手段を用いて、あらゆる地形を進むことができる体と精神を鍛える
"be strong to be useful"
パワーだけの強さではなく巧緻性に優れ、他者の力にもなれる万能さを目指します。
"never give up"
強さを求める上で最も必要な、あきらめないという事 いかなる状況でも最初に決めた事は最後までやり抜きます。
"start together, finish together"
自分が見えない領域を見てくれる仲間の存在を大切にします。利己的にならぬよう困難な状況に居る他者の力となり、共にゴールを目指します。